資金繰りを改善させるといえば、すぐに追加で融資を行うことを考える人もいます。これも一つの改善策ではありますが、しかし根本的な解決策とはなりません。なぜなら、資金繰りが悪化する背景には、そもそも融資が必要になる状況を作ってしまっていることにあるからです。つまり、融資を必要としない経営状況を作ることができれば、不要な融資を避けることができるので、資金繰り事態も発生しようがなくなるわけです。

そこに根本原因がある場合も多いので、ただちに追加融資を考えるのは得策とはいえません。では、すでに資金繰りが悪化している場合はどのように改善したらいいのでしょうか。この場合も、基本姿勢は同じであり、最終的には融資を必要としない方向に経営改善していかなければなりません。不要な融資を必要とする要因には、どんなものがあるのでしょうか。

例えば、新商品の開発など売り上げアップにつながる努力を怠っているのかもしれません。実は会社の売り上げが伸びないと、経営は苦しくなり、必然的に資金繰りも悪化してきます。また、不要な在庫をいくつも抱え込んでるのかもしれません。これも会社の資金をショートさせる原因になるので、ただちに改善しなければなりません。

さらに、業務のいたるところで無駄なコストが発生していれば、それが経営を圧迫していくことになりますので、そのコスト削減も行わなければなりません。このように、融資を必要とする原因を叩いていけば、必然的に状況は改善されていきます。