資金繰りが悪化してきたからといって、慌てて追加融資を決定するのは良くありません。なぜなら、資金繰りの悪化には何らかの原因があるはずであり、その原因が分からないうちに融資を決めても、根本的な解決にはならないからです。融資によって一時は資金が回復しても、すぐにまた同じ状態に戻ってしまうのが関の山です。ですから、根本的な解決を行うためには、まずなぜ資金繰りが悪化したのかについて原因を探らなければなりません。
資金繰りが悪化する原因は、大きく分けて2つがあります。一つはキャッシュ・インの減少であり、これには売り上げが減少すること、費用が増加すること、売掛債権の回収が遅れることなどが要因になります。さらに、キャッシュ・アウトの増加も原因といわれ、これには借入金の早期返済、貸付金や仮払金の増加、仕入債務の早期支払い、不良資産の増加、過剰な設備投資などがあります。このように原因自体ははっきりしているので、自分の会社がどこに当てはまるのかをまず確認してみましょう。
売り上げの減少なのか、費用の増加なのか、それとも過剰な設備投資が原因なのか。原因は一つだけではなく複合的にいろんな要素が絡んでるかもしれませんが、とにかく原因が分かれば、そこを改善していくことによって対処することができます。つまり、資金繰りを行うのではなく、行わずに済ませることができるのです。会社は、売り上げが伸びてコストが減るだけでも、追加融資の必要性を減らすことができます。
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